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みなさま、こんにちは。
今回は、京都伏見を舞台にしたラブコメ「いなり、こんこん、恋いろは。」の感想と見どころをお届けします。
子狐を助けたことにより、稲荷神から変身能力を授かった女子中学生が巻き起こす、恋と友情のどたばたラブコメ作品です。
出演声優:大空直美、岡本寛志、池辺久美子、佐土原かおり、野水伊織、上田燿司、桑島法子、子安武人、他
「いなり、こんこん、恋いろは。」アニメ基本情報
ジャンル:ラブコメディ
レーベル:角川コミックス・エース
巻数:全10巻
アニメーション制作:プロダクションアイムズ
監督: 高橋亨
放送期間、話数:2014年1月~3月、全10話
オープニングテーマ「今日に恋色」/May’n
エンディングテーマ「SAVED.」/坂本真綾
原作はよしだもろへさんの漫画。2010年8月号~2015年5月号まで、ヤングエース(KADOKAWA 角川書店)にて連載されていました。
「いなり、こんこん、恋いろは。」あらすじ
京都伏見に暮らす女子中学生・伏見いなりは、片想い中の男の子に想いを伝えられないほど内気で、少しどんくさい少女。ある日いなりは、通学途中に子狐が川に落ちかけているところを助ける。
子狐の恩返しとして伊奈里神社へと導かれたいなりは、そこで「おいなりさん」こと宇迦之御魂神(うかのみたまのかみ)と出会い、子狐を助けてくれたお礼として、望みを1つだけ叶えると言われるのだった。
「いなり、こんこん、恋いろは。」の主な登場人物
伏見 いなり(ふしみ いなり)
・勉強や運動神経は並み以下だが、心優しく頑張り屋。ドジっ子。
・声優:大空直美さん
丹波橋 紅司(たんばばし こうじ)
・爽やかな性格で、他人に優しく、周りからの信頼が厚い。弟がいる。
・声優:岡本寛志さん
宇迦之御魂神(うかのみたまのかみ)
・いなりを気に入り、神通力の一部(変身能力)を与えた。乙女ゲームが好きなオタク。
・声優:桑島法子さん
- シシ&ロロ
・宇迦之御魂神の御使いの狐。
・声優:日野聡さん(シシ)、花江夏樹さん(ロロ)
伏見 燈日(ふしみ とうか)
・霊感が強く、神様を見ることができる。うかのことを快く思っていない。
・声優:上田燿司さん
大年神(おおとしのかみ)
・重度のシスコンで、うかに対し異常な愛情を持つ。女好きだが、正妻には頭が上がらない。
・声優:子安武人さん
いなりの友達(同級生)
- 三条 京子(さんじょう けいこ)
・いなりの幼馴染。ボーイッシュで男勝りな性格。
・声優:池辺久美子さん - 丸太町 ちか(まるたまち ちか)
・通称「まるちゃん」。おさげ髪にメガネをかけたオタク少女。
・声優:佐土原かおりさん - 墨染 朱美(すみぞめ あけみ)
・才色兼備で「藤草中のアイドル」的存在。バスケ部のマネージャー。
・声優:野水伊織さん
「いなり、こんこん、恋いろは。」の聖地
「いなり、こんこん、恋いろは。」では、俗に“聖地”と呼ばれる、実際にモデルとなった場所があります。
伏見稲荷大社
うか様が主神として祀られている「伊奈里神社」のモデルとなった。
京都府京都市伏見区深草にある神社で、本殿は稲荷山の麓にあり、稲荷山全体が神域とされている。旧称「稲荷神社」。全国に約3万社あるとされる稲荷神社の総本社。主祭神はアニメと同じく“宇迦之御魂大神”で、他4柱が祀られている。
伏見稲荷大社 楼門(重要文化財)
伏見稲荷大社 千本鳥居
「いなり、こんこん、恋いろは。」の作中には、伏見稲荷大社をモデルとした様々な風景が描かれており、アニメ放送時には伏見稲荷大社から全面バックアップを受けていました。
うか様と千本鳥居
京都市立藤森中学校
伊奈里神社の近所にあり、主人公・伏見いなり達が通う「藤草中学校」のモデルとなった。京都府京都市伏見区にある公立中学校で、創立は昭和23年。校舎や体育館などの建造物が作品内で描かれている。
ほか、京都府、京都市交通局、京阪電気鉄道などとタイアップもされていました。
特に駅名が登場人物の名前に使用されている京阪電気鉄道では、丹波橋駅、墨染駅、伏見稲荷駅、三条駅、神宮丸太町駅に登場人物の等身大パネルが設置され、特製乗車券「『京阪電車×いなり、こんこん、恋いろは。』京阪線フリーチケット」が発売されていました。
「いなり、こんこん、恋いろは。」見どころ
はんなり。登場人物の京都弁
京都、伏見が舞台ということで、主人公のいなりはもちろん、登場人物のほとんどが京都弁を使います。(うか様たち神様は京都弁ではないです。)
出演声優さんには、原作者のよしださんと京都出身の声優さんから京都弁の方言指導がなされ、京言葉のイントネーションのセリフを絵コンテ時に録音し、声優さんに聞かせてから実際のアフレコをするという徹底ぶり。
ネイティブな優しい京都弁のセリフが聞きどころです。
ちなみに、主要人物を演じる大空直美さん(いなり役)、岡本寛志さん(丹波橋役)、上田燿司さん(燈日役)、池辺久美子さん(京子役)は関西出身の声優さん。
美しい神社の描写と街並み
伏見稲荷大社の全面バックアップということもあり、写真かと思えるほどち密な神社の描写が美しいです。
制作スタッフは伏見稲荷大社やその周辺へロケに訪れていて、地元の協力の元、京都伏見の風景や色彩が作品で活かされています。
女子中学生の恋と友情
仲良し3人組として作中に登場する、いなりと京子そしてまるちゃん。そんな彼女たちの前に、才色兼備で学校のアイドルともいえる少女、黒染さんが現れます。
いなりの思い人である丹波橋くんが、好意を持っている人物として登場する黒染さんの存在は、仲良し3人組それぞれの関係を微妙に変化させて行き、いなりと丹波橋くんにも影響をを与えることになります。
そして、いなりとうか様との友情(絆)も見どころのひとつ。
うか様から神通力の一部を授かったいなりは、うか様と共に高天原の神から目を付けられることになり、神と人との関係を崩してはならないと忠告を受けることになります。神さまと人間、2人の関係が友情に変わって行く過程が見どころです。
2組の恋模様
作中では、いなりの恋模様とともに、うか様といなりの兄・燈日との関係もほんのりと描かれています。
いなりと丹波橋くんの友人を巻き込んだ恋模様と、うか様のお見合い話で巻き起こるドタバタ。そして、燈日のうかへの想いの変化が見どころです。
「いなり、こんこん、恋いろは。」OVA
本作はアニメ未公開(第11話)として、OVAが制作され、漫画「いなり、こんこん、恋いろは。8巻」のアニメBD付き限定版として発売されました。
内容はTV版終了後の後日談で、いなりの御使い狐だったコンの思い出話。丹波橋兄弟、いなり、そしてコンとのほのぼのとしたお話になっています。
「いなり、こんこん、恋いろは。」感想
全10話というTVアニメでは短い話数なので、一気にさらっと視聴できます。TVアニメ終了後、しばらく経って原作が完結しているので、アニメ版は少し違う終わり方になっています。
見どころでも紹介しましたが、風景の描写が美しく、人物の作画も申し分ない作品。登場人物のほとんどが方言(京都弁)でしゃべる。というのも斬新です。
しかし、10話という短い話数のためか、お話は少し薄い感じで、どちらかと言えば、恋愛より友情にベクトルが傾いている風に感じられました。
もう少し恋模様(ラブコメ)が見たかったかも。特にいなりと丹波橋くんにはもう一歩踏み込んで欲しい気がしました。(放送当時、原作は未完だったので、仕方ないですね。)
個人的おすすめ度は
です。「いなり、こんこん、恋いろは。」まとめ
放送当時、作品名は知っていましたが、未視聴だった作品です。
第1話を見て、主人公の関西弁(京都弁)にちょっと驚きました。しかも、ほとんどの登場人物が京都弁とは。(方言指導が半端なかったようなので、生粋の関西人である管理人も違和感はほぼ無かったです。)同じ関西弁でも、京都弁はやっぱり少し違うんだなーと、改めて思いました。
お話には、所々にギャグも織り込まれ、分かる人には分かる設定もあります。
うか様がプレイしてる乙女ゲームが、某女王育成ゲームを連想させるものだったり、いなりが好きな漫画の主人公には変身能力があり、しかも好きな男の子が「マナベくん」。どう考えても(池野恋先生の)あの漫画。リアルでプレイ、購読してた管理人は、くすりと笑ってしまいました。
(さらに、うか様プレイの乙女ゲーに出てくる攻略対象キャラのボイスは、御使い狐であるシシとロロが担当。日野さんと花江さんのイケメンボイスが良い。)
本作では、うか様の他に高天原に住む神様も登場しますが、それぞれ個性派ぞろいいで、笑えます。うか様の兄、トシ様は重度のシスコンでほぼギャグ要員。(演じる子安さんがGood。)高天原の主人である天照大御神は見た目普通のおばちゃんとか、うか様のお父さんはリーゼントでヤンキースタイルとか、キャラクターが濃い!
原作は既に完結しているので、いなりと丹波橋くん、うか様と燈日の行く末もアニメで見たかったなーと思った管理人です。(特にうか様と燈日!)
伏見稲荷大社は過去に一度行ったことがあります。神社自体素晴らしいですが、特に千本鳥居は実際にくぐってみると圧巻。機会があれば行ってみることをオススメします。
以上、「いなり、こんこん、恋いろは。」の見どころ、感想でした。ではでは。
「いなり、こんこん、恋いろは。」を見るなら。。。
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注意:本ページの情報は2020年7月時点のものです。最新の配信状況は U-NEXT サイトにてご確認ください。
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