【おすすめアニメ】 「巌窟王」少年が初めて憧れた人は、冷徹で悲しい復讐鬼。「モンテ・クリスト伯」をモチーフにした復讐劇アニメ。

みなさま、こんにちは。
今回はおすすめアニメ、「厳窟王」をご紹介したいと思います。

日本では「巌窟王」として知られていますが、元々は「三銃士」で有名なアレクサンドル・デュマの世界的に有名な復讐劇「モンテ・クリスト伯」です。
2018年4月から6月にディーン・フジオカさん主演で「モンテ・クリスト伯 -華麗なる復讐-」として現代の日本風にアレンジされ、フジテレビ系でテレビ放送されていました。

今回紹介するアニメ版は2004年制作と10年以上前の作品となりますが、今見てもクオリティが高く、オススメできるアニメです。

「巌窟王」公式サイト 

アニメ基本情報

「巌窟王」の放送期間、基本情報をご紹介します。

「巌窟王」あらすじ

パリの貴族であるアルベールは、退屈な日々に嫌気が差し、刺激を求めて親友のフランツと宇宙旅行に行く。その最終目的地である月面都市「ルナ」の社交界では、ある貴族の話題で持ちきりだった。
その貴族の名は「モンテ・クリスト伯爵」。
たまたま出かけたオペラ座で、彼を見かけたアルベールはその存在感に圧倒され、憧れにも似た感情を抱く。
アルベールは徐々に伯爵と交流を深めていき、パリの社交界に伯爵を招くことにする。

そのことが伯爵の復讐劇の幕開けであり、アルベール自身の世界が一変する始まりだとも知らずに。

「巌窟王」の登場人物

登場人物の関係が複雑な「巌窟王」ですが、メインキャラを主にご紹介します。

モンテ・クリスト伯爵

アルベール・ド・モルセール子爵

フランツ・デピネー男爵

ユージェニー・ド・ダングラール

エデ

フェルナン・ド・モルセール将軍

メルセデス・ド・モルセール

ダングラール男爵

ジェラール・ド・ヴィルフォール主席判事

原作「モンテ・クリスト伯」とアニメ「巌窟王」の相違点

ここでは、原作の「モンテ・クリスト伯」とアニメ「巌窟王」の違いを少しご紹介します。

作品の舞台とＳＦ的要素

原作の舞台は19世紀のヨーロッパだが、幻想世界の未来の「パリ」が舞台となっている。
貴族階級はあるが、宇宙船や戦艦、有人操縦式の人型ロボットが登場したりと、ＳＦ的な要素がある。

物語の視点

原作では復讐者である「モンテ・クリスト伯爵」からの視点で物語が進むが、復讐される側、特にアルベールからの視点で物語が進んで行く。

原作とアニメの登場人物の立ち位置。

原作で脇役であるアルベールとフランツがメインとなっている。また、原作では伯爵に近い人物が脇役となっている。

「巌窟王」の見どころ、魅力

ここでは「巌窟王」の見どころ、魅力をご紹介します。

美術が美しい。

登場人物の衣装は、色々なテクスチャを貼りつけたような質感のある感じで、本物の布地を使用しているように見えます。
また、最終話の衣装デザインには、ファッションデザイナーのアナスイさんが参加されています。（「巌窟王」のPVを見て、感銘を受けての参加とか）

様々なところで出てくる絵画や調度品は、アニメとは思えないほどの出来栄え。特に絵画は素晴らしいです。

復讐への加速感

中盤以降、伯爵の復讐が加速していきますが、それまでの伏線の回収が見事で、中だるみなく、話にのめり込めます。

アルベールの成長

物語序盤のアルベールは、まさに手のかかる子供ですが、伯爵、そしてフランツの存在によって、精神的に成長して行きます。
そして真実を知った後、最終的には伯爵を救いたいと強く思うようになります。

中田譲治さんの神演技

物語の中盤、真実を知ることになるアルベールに対し、伯爵は寂しげにほほ笑み、別れを告げます。その後、アルベールと別離した伯爵は狂ったように笑い、高らかに「復讐の狼煙」を上げることを宣言します。

その温度差のある中田譲治さんの演技が鳥肌もので、まさに神演技。

重厚で色気のある低音ボイスの中田譲治さんは「伯爵」そのものです。

伯爵の「復讐心」を歌いあげたＯＰとＥＤ

岩窟王のＯＰとＥＤは共にイギリスの有名ミュージシャンである、ジャン＝ジャック・バーネル氏が担当されています。

オープニングテーマ「We Were Lovers」は静かな曲調で伯爵の悲しい心情を、
エンディングテーマ「You won’t see me coming」は激しい曲調で伯爵の復讐への決意を表しているようです。

「We Were Lovers」は最終話のエンデイングとしてフルコーラスで流れますが、同時に日本語訳が画面に流れます。その内容にしんみりとします。

「巌窟王」まとめ

無知な管理人は、この作品を見るまで「モンテ・クリスト伯」という有名な原作の存在を知りませんでした。
アニメ「巌窟王」のあるビジュアルを見たときに、男性同士の話？なんてトンチンカンなことを思ってしまっていました。

その後、友人に勧められて視聴したのですが、何？この重厚な話？となった訳です。
そして、岩波文庫版の原作全7巻を大人買い。一気に読みました。 

原作とは設定も結末も違いますが、アニメも完成度が高く、オススメです。
（もちろん、原作を一読するのもオススメします。） 

この作品で、中田譲治さんが好きになってしまいましたよー。 

では、有名な一節で終わりたいと思います。 

「Attendre et espérer!」（アトンドリ　エ　スベリエ）
「待て、しかして希望せよ！」 

以上。「巌窟王」のご紹介でした。ではでは。

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注意：本ページの情報は2020年2月時点のものです。最新の配信状況は U-NEXT サイトにてご確認ください。

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