【おすすめ異世界アニメ】十二国記「月の影 影の海」平凡な女子高生が異世界に導かれる時、十二の国の物語が始まる。

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みなさま、こんにちは。

今回は、おすすめ異世界アニメ「十二国記」をご紹介します。 

平凡な女子高生・中島陽子が異世界へと導かれる時、十二の国の物語が、そして、陽子の物語が始まります。「生きる」ということ、そして「信じる」ということを考えさせられる、骨太な物語。

アニメ化は2002年と随分前ですが、数ある異世界ファンタジーの中で、名作と呼ぶに相応しい作品です。

今回は「十二国記」のご紹介、第1弾として、第1話~第14話「月の影 影の海」をお届けします。

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「十二国記」アニメ基本情報

「十二国記」の放送期間、基本情報を紹介します。

著者:小野不由美
イラスト:山田章博
出版社:講談社、新潮社
刊行期間:1991年9月~継続中
ジャンル:ハイ・ファンタジー
アニメーション制作:ぴえろ
監督:小林常夫
キャラクターデザイン:田中比呂人、楠本祐子
アニメ放送期間、話数:2002年4月~2003年8月、全45話
(「月の影 影の海」 1章~転章 (第1話~第14話) 2002年4月~7月)
オープニングテーマ「十二幻夢曲」/作曲・編曲 : 梁邦彦
エンディングテーマ「月迷風影」/歌:有坂美香

原作は小野不由美さんの小説です。
1991年、講談社X文庫ホワイトハートで発刊、2012年に新潮社に移籍後、完全版として新潮文庫からも刊行されています。「十二国記シリーズ」と呼ばれ、累計1000万部を突破する人気作品です。

小野不由美「十二国記」新潮社公式サイト 

「十二国記」の世界観

ここでは、重厚な設定からなる「十二国記」の世界観を、簡単にご紹介します。

十二国

天帝が創造したと云われる12の国からなる異世界。神仙や妖魔、妖獣が存在する。
虚海(きょかい)と呼ばれる海に囲まれ、東の果てには、蓬莱という豊かな神仙の国があると言われている。


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画像引用: 小野不由美「十二国記」新潮社公式サイト

古代中国風の世界で、アジア人に似た人たちが暮らすが、肌の色や髪、瞳の色は様々。(ただし、金髪の人間はいない。)また、様々な種類の半獣(獣人)も存在する。

12の国にはそれぞれ「王」と、王の補佐として「麒麟」が存在し、王制によって国は統治されている。

王(おう)

麒麟によってえらばれた、国を統治する人物。王になると同時に「神籍」に入るため、人間の生は終了し、不老不死となる。
天が定めたルールが存在し、王がそのルールを破ると麒麟が病み、麒麟が死ぬと1年も待たずに王も死ぬこととなる。
短命な王がいる反面、数百年にも及ぶ治世を築く王も存在する。

麒麟(きりん)

最高位の神獣で1国に1の存在。本性は鹿に似た獣だが、人の姿にもなれる。多くの麒麟は金の髪(たてがみ)を持つ。仁の生き物で慈悲深く、争いを嫌う。血の穢れで病むことがある。

十二国の中央(黄海)にある五山のひとつ、蓬山で生まれ、天意に従って王を選定する。その後は自国で王の補佐役となる。
使令(しれい)と呼ばれる、自分を守るための妖魔を使役している。

蓬莱(ほうらい)、崑崙(こんろん)

十二国からみた異世界で蓬莱は日本、崑崙は中国を意味する。
通常はお互いに行き来は出来ないが、蝕によって一瞬つながることがある。

蝕(しょく)

時空間の乱れによって起こる災害。蝕によって、蓬莱や崑崙から流されてくる人間がいる。王や麒麟、高位の仙人は月の呪力を借り、自ら引き起こすことが出来る。

  • 海客(かいきゃく)
    蓬莱(日本)から蝕によって、虚海の岸に流れつく人間。海を流されてくるため、生存率は低い。
  • 山客(さんきゃく)
    崑崙(中国)から蝕によって、金剛山(黄海の外延部にある山脈)の麓にたどりつく人間。
  • 胎果 (たいか)
    本来、十二国に生まれるはずが、蓬莱(日本)、崑崙(中国)に生まれた人間のこと。
    十二国で不可欠な存在(王や麒麟など)以外は捜索され、連れ戻されることはないが、まれに蝕によって十二国に戻ってくることがある。

「十二国記シリーズ」でアニメ化されたタイトル

現在でも刊行中である「十二国シリーズ」ですが、その中でアニメ化されているのは、短編を含む次の6タイトルです。
月の影 影の海」(登場国:巧、雁、慶)
「風の海 迷宮の岸」(登場国:黄海(蓬山)、戴)
「書簡(短編集「華胥の幽夢」より)」(登場国:慶、雁)
「風の万里 黎明の空」(登場国:芳、才、恭、柳、雁、慶)
「乗月(短編集「華胥の幽夢」より)」(登場国:芳、恭、慶)
「東の海神 西の滄海」(登場国:雁)

※TV版の放送順。刊行順では「東の海神 西の滄海」」は「風の万里 黎明の空」の前に刊行されている。「書簡」「乗月」(短編集「華胥の幽夢」)は「風の万里 黎明の空」以降の刊行。


十二国記には一貫した主人公はおらず、それぞれのタイトルでメインとなる登場人物によって物語は進みます。

今回ご紹介する「月の影 影の海」」は、女子高生、中嶋陽子がメインのお話です。

「月の影 影の海」あらすじ

女子高生・中嶋陽子(なかじま ようこ)は、日々、異形の獣が迫ってくる悪夢に悩まされていた。そんなある日、学校の教室にいた陽子の前に「ケイキ」と名乗る金髪の青年が現れる。

彼は、陽子のことを主と呼び、ひざまずき、一方的に盟約を迫った。

その直後、教室は異形の獣に襲われる。ケイキと共に屋上へと逃げた陽子は、そこでクラスメイトの杉本優香と幼馴染の浅野郁也に出くわす。

異形の獣たちの戦いを目撃する陽子たち。状況が理解できない陽子にケイキは、あなたを守るためにはあちらに行くしかないと言い。一緒に来るように促す。

杉本と浅野を道連れにして、 陽子は強引に異世界へと連れて行かれることになる。

「月の影 影の海」登場人物

中嶋陽子(なかじま ようこ)

・高校2年。平凡な女子高生で、おとなしい優等生タイプ。
・周りから浮くことを嫌い、他人の顔色を伺うような日々を送っていた。
・「ケイキ」によって、十二国の世界へ連れて行かれる。
・声優:久川綾さん

ケイキ

・陽子の前に突然現れた、金髪の青年。
・謎の盟約を陽子に誓わせ、強引に十二国の世界へ連れて行く。
・様々な獣を連れている。
・声優:子安武人さん

杉本優香(すぎもと ゆか)

・陽子のクラスメイト。クラスでは浮いた存在で、いじめの対象とされている。
・ファンタジー好きで、現実とは違う世界に自分の居場所を求めている。
・陽子と一緒に十二国へ渡る。
・声優:石津彩さん

浅野郁也(あさの いくや)

・陽子の幼馴染で、優香と付き合っている。
・お調子者で、少し頼りない性格。
・優香と同様に十二国へ渡る。
・声優:上田祐司(現:うえだゆうじ)さん

楽俊(らくしゅん)

・人にも獣にもなることが出来る半獣の青年。獣の姿はネズミに似ている。
・温厚で飄々とした性格。人里離れた粗末な家で、母親と暮らしている。
・行き倒れとなった陽子を介抱し、助ける。
・声優:鈴村健一さん

尚隆(しょうりゅう)/  小松尚隆(こまつなおたか)

・延王。治世は500年におよび、名君と呼ばれる。
・剣腕に優れ、王としての冷酷さと優しさをもつ。
・蓬莱(日本)生まれの胎果。
・声優:相沢正輝(現:相沢まさき)さん

六太(ろくた)

・延の麒麟。外見は14歳ほど。
・行動力があり、好奇心旺盛。意外と常識人。
・延王と同じく、蓬莱(日本)生まれの胎果。
・声優:山口勝平さん

蒼猿(あおざる)

・陽子につきまとう、謎の存在。陽子にしかみえない。
・様々な幻影を陽子に見せ、不安や疑念を植え付けようとする。
・声優:岡野浩介さん

「月の影 影の海」の見どころ、魅力

「十二国シリーズ」の本編第1作目であり、陽子の物語の序章、「月の影 影の海」の見どころ、魅力をご紹介します。

陽子の葛藤と成長

強引に十二国の世界へ連れて来られた陽子は、あらぬ迫害をうけたうえ、信じていた人間にも裏切られることになります。それらの出来事で、陽子は自分も含む人間の愚かさ、醜さを身を持って知ることとなり、人間不信に陥ります。

生きること、人を信じるということに葛藤する、陽子の内面として現れるのが「蒼猿」です。「蒼猿」との戦い(自分との戦い)を乗り越えて、陽子は成長します。そして、乗り越えるきっかけをくれたのもまた「人間」です。

楽俊の存在

人間不信に陥り、自らの命も諦めかけた陽子の前に現れる半獣、楽俊。

陽子と同じような境遇ともいえる楽俊との出会いは、陽子にとってターニングポイントとなります。

優香と浅野

陽子と一緒に十二国の世界に渡る「杉本優香」と「浅野郁也」。優香は陽子と敵対関係となり、浅野はそんな彼女らを見ているだけの存在となっていきます。

同じ日本人で、同世代の彼らの目に映る「陽子」を知ることで、陽子は自分を見つめ直すことになります。(ちなみに、陽子の幼馴染として登場する「浅野郁也」はアニメのみの登場人物です。)

十二国の世界に連れてこられた理由

陽子が十二国の世界に連れてこられた理由。それが明らかになる時、陽子は究極の選択を迫られることになります。

「月の影 影の海」まとめ

平凡な女子高生・中嶋陽子が異世界に導かれる時、十二国の物語が始まる。それは陽子の物語の始まりでもあった。

「十二国シリーズ」は、管理人同様、アニメ好きの友人に教えてもらいました。「キリンが王様を選ぶんだよ。」と教えられたのを覚えています。ん?キリン?あの首の長いやつ?なんてトンチンカンなことを言ったような気が。

なんにせよ、面白いと言うので視聴したところ、面白い!しかも、何だこの奥の深い話は!ちょと原作買ってくる!となり、原作を大人買いしました。

序盤の陽子に対する扱いが酷いです。妖魔に付け狙われるうえ、杉本はいわゆる「中二病」。挙句のはてには「私は世界を救う選ばれた戦士」なんて言い出し、決別。浅野は頼りないし(というか足手まとい)、この取り合わせはなんとも・・・。しかも、信じていた人からの裏切り、「蒼猿」という謎の存在に翻弄され、これでもかというくらいに心身ともに追いつめられる陽子が人間不信に陥るのは当たり前かと。

そんな中、現れる「楽俊」は陽子にとっても、視聴者にとっても救いです。

(友人曰く「ネズミが良いの。」だそうです。)

後半の展開は、前半でのうっぷんが晴れた感じがします。陽子が何故十二国へ連れてこられたのか理由が分かった瞬間は、ちょっと鳥肌が立ちました。

そして、胎果の主従である延王と延麒の登場で、物語は一気に加速。

延王と延麒の蓬莱での物語は、陽子に「自分はどうあるべきか」を考えるいい材料になったのかな?そして、延麒が尚隆を王に迎える場面は、名場面のひとつだと思っています。

巧国の麒麟である稿麟(こうりん)の悲劇。自分が選んだ王の非道を分かっていながら、麒麟として仕えなければならないジレンマ。それがあのような最期になってしまいました。

杉本はどうにか日本に帰れましたが、浅野は行方不明。アニメのオリジナルキャラである浅野が、今後どうお話にからんでくるのでしょうか?

以上。「十二国記月の影 影の海のご紹介でした。ではでは。

 

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注意:本ページの情報は2020年7月時点のものです。最新の配信状況は U-NEXT サイトにてご確認ください。

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