みなさま、こんにちは。
今回は、「慎重勇者 〜この勇者が俺TUEEEくせに慎重すぎる〜 」11話、12話(最終話)の感想をお届けします。
戦帝に紙一重で勝利した聖哉。最後の魔王戦を前に、聖哉はリスタたちにつかの間の休息を提案します。珍しい提案に驚くリスタたちでしたが、休息を満喫しようと考えます。しかし聖哉は、何か思い詰めたような表情をするのでした。
第11話 「その真実は重すぎる」
夕方に合流することを約束し、聖哉と別れたリスタたちは、ショッピングしようと洋服店に立ち寄る。
そこで水着を発見するリスタ。帝都には有名な温泉があり、混浴の大浴場は大人気だと店員から話を聞く。聖哉との混浴を想像したリスタは、マッシュ、エルルと共に水着を買うことにする。
統一神界で目にする水着に比べ、ダサい。マシなのを選ぼう。とつぶやくリスタだが、そのセリフは店員に聞かれていた。
それによって、トップレスタイプや片乳タイプなど、変な水着を勧めてくる店員に悪態をつくリスタ。
「落ち着けよ、リスタ。女神なのに、やからみたいになってるぞ。」
マッシュに、聖哉の水着を選ぶように言うリスタに店員は、その聖哉さんという人はあなたの彼氏か?と聞く。
「そうよ!彼氏よ!」「えぇぇ。」「リ、リスたん、違うでしょ・・・」
その店員は、素敵な彼氏さんにと、前開きタイプの水着を勧める。即決のリスタ。そして方乳タイプの水着も購入し、リスタは聖哉との夜を妄想してデレるのだった。
夕方、城に戻るリスタたちだが、部屋に聖哉の姿は無かった。中々戻って来ない聖哉を探すリスタたち。しかし、街のどこにも聖哉の姿はなく、夜になっても戻って来なかった。
聖哉の行方が心配なリスタは、最後の手段として、大女神イシスターのもとへ向かう。
そこには、一筋の涙を流すアリアドアの姿があった。
アリアドアはリスタたちをイシスターがいる、「時の停止した部屋」へと連れて行く。そこは神々の本来の魂がある場所だった。
イシスターから、聖哉はひとりで魔王城に向かったと聞かされるリスタ。
慎重すぎる聖哉が、そんな行動をするはずがないと反論するリスタだが、イシスターは聖哉の本当の想いを語る。それはリスタだけでなく、マッシュ、エルルへの想いでもあった。
イシスターはフェイクで隠された、聖哉の本当のレベルをリスタに教える。それはLv99。レベルの上限に達していた。
そして、能力の成長が止まった聖哉は、ヴァルキュレから命と引き換えに相手を討つ、最終破壊術式「ヴァルハラ・ゲート」を付与してもらっていたと聞き、リスタはショックを受ける。
そこまでして、自分たちを守ろうとする聖哉のことが理解できないリスタに対し、イシスターは問う。
「女神リスタルテ、真実を知る勇気はありますか?」
100年前、アリアドアが担当した救世難度Bの世界「イクスフォリア」。
そこには、パーティーメンバーと共に過ごす聖哉の姿があった。聖哉は100年前、アリアドアがイクスフォリア攻略の為に召還した勇者だった。
当時の聖哉は、戦闘センスはあるものの、修行嫌いで、とにかく先に進むというタイプだったが、仲間を信じ、どうにか上手くいっていた。
そしてリスタは、イクスフォリアでの顛末を知ることになる。
自分の責任だと、涙をこぼすアリアドア。そして、魂の奥底に眠っていた記憶がよみがえるリスタ。聖哉が救えなかったパーティーメンバーのひとりで、恋人だったティアナ姫が、女神に転生する前のリスタだった。
イシスターは語る。リスタがゲアブランデ攻略に聖哉を選んだのは、偶然ではなく、運命が互いを引き寄せたのだろう。聖哉も過去の記憶があるわけではないが、魂に刻まれた後悔が、無意識に「プロパティ」を見る行動になり、自分が召喚されたのは2度目で、1度目は失敗したことを理解したのだと。
そして、リスタは聖哉のプロバティを見、そこに刻まれた言葉を知るのだった。
聖哉のもとへ行こうとするリスタ。アリアドアは止めようとし、イシスターはリタイアすることを勧める。聖哉もそれを望んでいると。
それでもリスタは頑として聞き入れず、魔王との最終決戦の場所に門を出す。
ひとりで行こうとするリスタに、マッシュとエルルは聖哉に助けてもらったのだから、一緒に行くのは当たり前だと言い、同行する。
イシスターはリスタたちの覚悟に何も言えず、送り出すのだった。
慎重に、慎重にも慎重に。疎まれようが嫌われようが、それを貫こう。
そして世界と仲間と大切な人を必ず救ってみせる。
今度こそ
「慎重勇者 」第11話、感想
前回の聖哉の表情からなんとなく想像できましたが、やっぱり・・・。
前半のゆるーい感じ、リスタの聖哉とのデレ妄想など笑えるシーンから、一気に落とされた気分です。
いや。急に話が重すぎるんですが・・・
アリアドアと何かあるかとは思ってました。救済できなかった世界も気になっていたし。
話が進むにつれ、聖哉って何回か召喚されたことがあるのか?とも。しかし、100年前って(でも、神界と人間界は時間の流れが違うんでしたね。)
リスタが誤解した、聖哉とヴァルキュレの例の行為ですが、「ヴァルハラ・ゲート」の付与シーンだったんですね。って凄い付与の仕方・・・。普通、誤解するでしょが。
やはり、ヴァルキュレの「聖哉はいい男」発言は、「男気があるいい男」という意味だったようです。
いやー、ほんと、聖哉、優しくて男気があるいい男だよーー。何よりイケメンだし。
「魂に刻まれた言葉」を見て、目から汗が・・・。
リスタと聖哉の因縁も明かされた今回。
次回はとうとう最終話ですが、聖哉の「魂に刻まれた言葉」は成就されるんでしょうか?てか、して欲しい!
第12話(最終話)「この勇者が俺TUEEEくせに慎重すぎる」
魔王城の最深部、最終決戦の場へと向かったリスタたち。チェイン・ディストラクションが発動しているその場所で、聖哉は魔王と対峙していた。
そして聖哉は、リスタたちの目の前で、最終破壊術式「ヴァルハラ・ゲート」を使う。
魔王は抵抗し、「ヴァルハラ・ゲート」から逃れようとするが、聖哉は合成剣「ヴァルハラ・スラスト」によって、どうにか魔王をゲートに封じ込めることに成功する。
「ヴァルハラ・ゲート」使用後の反動で、全身から血が噴き出ている聖哉は、瀕死の状態に陥る。
聖哉を救う為、リスタは自分がもつ全ての治癒の力を解放するように神界へと求めるが、最終局面へのゲート使用で神界のルールに反している為、それ以上の行為は容認できないとイシスターから告げられる。そして、女神の称号がはく奪される恐れもあると。
リスタは迷いなく、覚悟はできている、どんな罰も受けると言う。
「それにきっと、今日この時のために、私は女神になったんだと思います。」
リスタの強い覚悟を知ったイシスターは、リスタが持つ神の力すべてを解放するのだった。そして、聖哉に女神の力を使うリスタ。
「そう、私だって、「レディ・パーフェクトリー」よ!」
リスタの全開の力は、「ヴァルハラ・ゲート」の反動を終わらせ、聖哉は命をとりとめる。
「お前が俺を、助けてくれたのか。」「そうよ。聖哉。」
どさくさに紛れ、聖哉にキスをねだるリスタだったが、いつもと変わらない扱いを受ける。しかし、薬草よりは、ほんの少し使える女神と認めてやろうと、聖哉は言うのだった。
そんなホッとした空気の中、緊張した面持ちで、エルルがつぶやく。
「どうして、ヴァルハラ・ゲートが消えてないの・・・?」
消えたはずのヴァルハラ・ゲートが、聖哉たちの前にまた出現していた。ヴァルハラ・ゲートをこじ開け、出現した魔王は、世界を滅ぼす魔法を放とうとする。
その前に立ちはだかる聖哉は、「ヴァルハラ・ゲート・アナザー」を使い、最初のゲートを上回る第2のゲートを出現させる。
そして魔王は、最初のゲートとともに飲み込まれ、完全に破壊されるのだった。
聖哉の命を取ろうとする第2のゲートから、聖哉を守ろうとするリスタだが、その様子は最初の反動とは違っていた。
全力の回復でも、聖哉の崩壊を止められないリスタ。
「リスタ。お前はよくやった。」
「結局、何も出来なかったよ。女神になっても全然役に立てなかった。」
ごめんね。と泣きながら聖哉にすがりつくリスタの姿に、聖哉は「イクスフォリア」での記憶を思い出す。
「良かった。今度は助けることが、出来た。」
リスタに優しくほほ笑んだ直後、聖哉の体は崩壊し、消えてしまうのだった。
魔王は死に、ゲアブランデは救われた。しかし、魔王討伐の功労者はもういない。
帝国城に戻ったリスタたち。ロザリーは聖哉を「真の勇者」と認め、マッシュとエルルを帝国騎士団へ招へいした。
そして、マッシュとエルルに再会を約束し、リスタは神界へと戻るのだった。
神界に戻り、聖哉の死を実感して、ひどく落ち込むリスタ。その前にアリアドアが現れ、イシスターからの呼び出しを告げる。
イシスターは、リスタにゲアブランデ救済をねぎらうと共に、神の規律を破った罰を言い渡す。
その罰とは、魔界と化した世界、難度SSの「イクスフォリア」の救済。
そして、救済時には女神の力、治癒の特技は封印し、救済に失敗すれば、女神の称号は永久にはく奪するという、厳しいものだった。
あまりにも厳しい処罰に、その場にいたアリアドアは「ひどすぎる!」とイシスターに詰め寄る。
しかし、イシスターは平然とし、「2度目のヴァルハラ・ゲートの際、チェイン・ディストラクションの効果も一緒に飲み込まれていた。」とリスタたちに言う。
そして、1枚のリストを示し、イクスフォリア攻略の勇者として、このリストの人物を召喚するようにと、リスタに言うのだった。
特例として再召喚される勇者のステータスは、初期化されていた、その勇者の名は「龍宮院聖哉」
そして、ステータスの最後にはこう記されていた「ありえないくらい慎重」と。
ゲアブランデ救済結果
・龍宮院聖哉は、自らの命と引き換えに、世界と仲間、そして大切な人を救った。
「龍宮院聖哉は、己の身をかえりみず、他人にどう思われようが、常に自己が信ずる正義を貫いた。今になって思う。彼こそ、真の勇者であったと。」
「慎重勇者 」第12話(最終話)感想
希望はハッピーエンド。しかし、そうではなかったですね。
今度こそ全てを救うと決めた聖哉の覚悟。過去の記憶がよみがえり、聖哉を必ず救うと決めたリスタの覚悟。しかし、覚悟を貫けたのは片方だけでした。
聖哉は覚悟を貫くために、細心の注意を払いながら、行動していたんですね。しかし、Lvが上限に達し、能力がこれ以上上昇しないと知った時、聖哉はどんな気持ちだったんでしょうか。
戦帝との闘いで自分の強さを測った聖哉は、最終手段である、「ヴァルハラ・ゲート」を魔王戦で使用することが、決定事項になってしまったんですね。
最期にみせた聖哉の言葉とほほ笑みは、本来の聖哉に戻ると共に、自分の願いが成就して、安心したように思えます。 (このシーンで管理人は泣いた!)
聖哉の願いは成就したけれど、残された者はキツイです。
リスタが帝国を去る時、ロザリーが「救世の女神に敬礼」と言った時のリスタが苦しそうで、管理人もグッときました。リスタにとっては、何も救われていないんですよね。
聖哉の最期の言葉とほほ笑みは、リスタの魂の奥底に刻まれたのではないでしょうか。
リスタと聖哉にかかわった神たちが、リスタを気遣い再登場するシーンは少し沈んだ空気をなごませてくれました。
アデネラ、やっぱり可愛いわ。セルセウスさんはケーキ職人目指してるのか?ミティスは相変わらず、というか変態を隠す気はもうないのね・・・。ヴァルキュレ、さりげなくリスタを励ますシーンがかっこいいっす!リスタのこと、3流女神から2流女神へ格上げしてましたね。
そして、罰を受けることになる、リスタに対するイシスターの粋な計らいが良かったです。絶対、上の神様たちに直談判してくれたんだろうなーイシスター様。と管理人は思いましたよ。
難度SS世界「イクスフォリア」を救済することになったリスタ。召喚するのはもちろんあの「慎重すぎる勇者」です。
聖哉とリスタの因縁の世界「イクスフォリア」を救うことで、二人の願いは完全に成就するのではないでしょうか。
「慎重勇者」第11話、第12話、感想まとめ
毎週、楽しみにしていた作品が、とうとう終わってしまったー。というのが、管理人の率直な感想です。
最後は、ハッピーエンドではなかったけれど、希望のある終わり方で良かったのではないかと。ゆるくギャグで終わるのかと、思っていましたが、色んな伏線が回収されたら、バックグランドは重いお話でした。
本作は、声優陣も素晴らしい方たちばかりで、ゲスト声優さんも豪華、メイン声優さんも熱演で楽しかったです。
特にリスタ役の豊崎愛生さんのギャグ演技には、ほんと、笑わせてもらいました。
キャスト、スタッフのみなさま、おつかれさまでした。
難度SSの物語も見てみたいので、第2期、来ないかなー。
最後に、管理人のぐだぐだな文章に、毎回お付き合いくださった貴方。ありがとうございました。
以上。「慎重勇者 〜この勇者が俺TUEEEくせに慎重すぎる〜 」11話、12話感想。でした。ではでは。
コメント