【おすすめファンタジーアニメ】「精霊の守り人」女用心棒と幼い皇子が出会うとき、壮大な物語の序章が始まる。

みなさま、こんにちは。
今回のおすすめアニメは、「精霊の守り人」をご紹介したいと思います。

この作品は、綾瀬はるかさん主演で「放送90年 大河ファンタジー 「精霊の守り人」」として2016年3月から3部作、全22話がNHK総合で放送されていました。

アニメ化は2007年と随分前で、設定は若干実写版とは違いますが、今見てもクオリティーの高い、おすすめのアニメです。

「精霊の守り人」アニメ基本情報

「精霊の守り人」の放送期間、基本情報をご紹介します。

原作は上橋菜穂子さんの小説で、児童文庫として出版されましたが、大人からも支持されたファン層の広い作品です。

「精霊の守り人」公式HP
Production I.G 「精霊の守り人」
精霊の守り人・「守り人」シリーズ公式サイト

「精霊の守り人」あらすじ

短槍使いの女用心棒のバルサは、2年ぶりに戻った新ヨゴ皇国で、牛車に乗る皇族の行列に出会う。橋を渡る途中、牛車が突然暴走し、中にいた皇子が川に転落してしまう。それを見たバルサは、自ら川に飛び込み、皇子を助ける。

皇子は新ヨゴ皇国の第２皇子のチャグムだった。

その後、チャグム皇子を助けたお礼として、皇子の母である二ノ妃に宮に招かれたバルサは、そこでチャグム皇子にまつわる秘密を聞かされる。

チャグム皇子はある時から水の魔物に憑りつかれ、皇族の威信を守るために父帝から命を狙われているというのだ。二ノ妃はバルサの腕を見込んで、チャグム皇子の用心棒となり、逃げるように頼む。

一度は断ったバルサだが、自らの誓いのこともあり、チャグムの用心棒を引き受け、宮から脱出するのだった。

チャグムに宿ったモノは何か。謎を解き明かしていくうちに明らかになる、建国神話の真相。バルサはチャグムを守り切ることができるのか。

「精霊の守り人」の世界観

ここでは、「精霊の守り人」の世界観を簡単にご紹介します。

主に登場する国

• 「新ヨゴ皇国」（チャグム皇子の出身国）、肥沃な土地で自然に恵まれている国。
  最高権力者は「帝（みかど）」。皇族は<天の神>の子孫で、一般人が皇族を見ると目がつぶれると信じられている。（平安時代の日本がモデル？）
• 「カンバル王国」（バルサの出身国）、国土の多くが山地で、寒冷地の貧しい国。十の士族があり、それを束ねるのが「カンバル王」。
  他、同じ大陸に「サンガル王国」、「ロタ王国」がある。

異世界の存在

バルサたちが住む世界と重なって存在している異世界がある。

新ヨゴ皇国の先住民である「ヤクー」は、バルサたちが住む世界（こっちの世界）を「サグ」、異世界（あっちの世界）を「ナユグ」と呼ぶ。

「ナユグ」は精霊などがいる世界で、ヤクーは呪術を用いてその世界を見たり、そこに住むものと交信ができる。
（ヤクー以外でも、普通に見ることが出来る者がまれにいる。）

聖導師、星読博士と狩人

「星読博士」と呼ばれる星の位置や空の様子で未来を占い、国政に反映させる職務を担うものがいる。最高位は「聖導師」と呼ばれ、帝の助言者となり、共に国政を動かす。
また聖導師は、国政の闇の部分も深くかかわっている。 （新ヨゴ皇国のみの制度）

「狩人」は帝直属の隠密で、メンバーは8人。いずれも凄腕の武人で、国の闇の部分を担う。
（他国にも、同様な組織がある。）

「精霊の守り人」の登場人物

「精霊の守り人」の登場人物をご紹介します。

バルサ

・主人公。年齢30歳
・カンバル人の女用心棒。「短槍使いのバルサ」と呼ばれる凄腕の短槍使い。
・過去の出来事がきっかけで、「8人の命を救う」という誓いを立てている。
（チャグムは8人目。）
・しっかりした性格で、頭の回転も良い。タンダは幼馴染で、一番大切な存在。
・声優：安藤麻吹さん

チャグム

・もう一人の主人公。年齢11歳→12歳。
・新ヨゴ皇国第2皇子。
・気骨があり、聡明な少年。たまに「ナユグ」を見ることが出来る。
・バルサとの出会いで、精神的成長を遂げていく。
・声優：安達直人さん

タンダ

・ヨゴ人とヤクーとの混血の青年。年齢28歳。
・当代一の呪術師・トロガイの弟子で薬草師。バルサの幼馴染。
・幼い頃から、人には見えないものを見たりした為、家族から変人扱いされていた。
・のんびりとした性格で、人が良い。バルサのことを大切に思っている。
・声優：辻谷耕史さん

トロガイ

・当代一の呪術師「トロガイ師」とも呼ばれている。年齢70歳。
・生粋のヤクーで、タンダの師匠。
・強い気力と体力の持ち主で、酒好き。
・チャグムに宿ったモノの正体を明らかにすべく、奔走する。
・声優：真山亜子さん

他、バルサ、タンダの知人で、気のいい何でも屋の「トーヤ」その妹「サヤ」や、チャグムの教育係で星読博士のシュガなど、主人公２人を陰ながら支えるキャラクターがたくさん登場します。

精霊の守り人」の見どころ、魅力

「精霊の守り人」の見どころ、魅力をご紹介します。

バルサの槍術、体術が凄い。

「精霊の守り人」のメインは戦うことではないのですが、お話の序盤でバルサは、帝直属の隠密である「狩人」という武術の達人4人と渡り合います。そこでのバルサの槍術、体術のシーンが圧巻で、まさに「凄腕の女用心棒」です。
アニメならではの、動きのあるシーンは魅力的です。

色彩が美しい。

「精霊の守り人」の舞台である新ヨゴ皇国は、肥沃な土地で気候に恵まれています。
そのため田園など、のどかな風景がたくさんあり、描写が優しく、反対に皇族の住む宮は荘厳で広く、凛とした美しさがあります。

そして、「サグ」と「ナユグ」二つの世界が重なり合っていることを示唆している、「月」の描写は幻想的で、月夜のシーンも見どころのひとつです。

バルサ、チャグム、それぞれの運命の行方

バルサは幼い頃、ある出来事が原因で、育ての親であり、槍術の師匠でもある人物と故郷を出奔しています。
その為、チャグムと自分との関係を、かつての自分と育ての親に重ねているところがあり、チャグムに接しながら、自分の過去と向き合って行こうとします。

チャグムは、水の魔物に憑りつかれるという運命に理不尽さを感じますが、バルサやタンダたちとの出会いにより、自分らしく生きていこうとします。

お互い数奇な運命を背負っている二人が、どうなっていくのかも見ものです。

バルサとタンダの距離感

幼馴染同士のバルサとタンダですが、どう見ても長年連れ添った「夫婦」の様な雰囲気があります。
お互いのことを「一番大切な人」と思っているので「相思相愛」であることは間違いないと思うのですが、やはりネックになっているのはバルサ。

バルサの生い立ちや思いを知るタンダは、今のところバルサを待つしかないようです。
まさに「武人の夫（バルサ）の帰りを待つ女房（タンダ）」状態。

そんな二人の距離感を「モヤモヤ」しながら視聴するのもいいですよ。
（管理人はタンダ好きなので、すご～く「モヤモヤ」してました。タンダ切なすぎ！）

音楽、主題歌が良い。

「精霊の守り人」の音楽を担当されているのは、川井健次さんです。
川井さんの躍動的であり、透明感のある音楽は癒しに通じるものがあり、聞いていて凄く気持ちがいいです。

そして、主題歌。
オープニングテーマ「SHINE」/ 歌 ： L’Arc〜en〜Ciel
エンディングテーマ「愛しい人へ」/ 歌：タイナカサチ

オープニングテーマ「SHINE」はアップテンポで、バルサとチャグムが自らの運命に立ち向かうべく行動する気持ち。
エンディングテーマ「愛しい人へ」は静かな曲調で、バルサとチャグムが、それぞれ見守ってくれている大切な人たちへの、感謝の気持ちを歌い上げているようです。

「精霊の守り人」まとめ

原作は完結しているので、登場人物のその後が気になる方は、一読されることをオススメします。
チャグム、バルサ、タンダには、少し辛い未来が待っていますが、最終的には大団円かな？ 

元々は、タンダ役の辻谷耕史さん狙いで視聴したアニメで、本放送は終了していましたが、1話目で話にのめりこみ、リアルタイムで見なかったことを少し後悔しました。

ぜひ、タンダを嫁に欲しい！(辻谷さんボイス込みで）と思うほど、タンダ好きになった管理人です。

原作の文庫版はほぼ全て購入し、アニメの続編を長年期待していますが、もうだめかなーと思ってたりします。（タンダがメインのお話があるんだけどなー。）

何より、タンダ役の辻谷耕史さんが2018年10月に急逝されているので、「やさしさの中に凛とした強さ」を感じさせるいいお声が、もう聞けないと思うと残念でなりません。 

以上。「精霊の守り人」のご紹介でした。ではでは。

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注意：本ページの情報は2020年3月時点のものです。最新の配信状況は U-NEXT サイトにてご確認ください。

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